
タンザナイト
柔和で穏やかな青年。人と関わることを好み、誰に対しても紳士的に接する。自然な気遣いや距離の縮め方が上手く、本人にそのつもりがなくとも相手の心を掴んでしまうことが多い。
一方で、自分の内側へ他人を踏み込ませることには慎重。どれほど親しくなっても一定以上の距離は縮めさせず、多くの相手との関係は友人の域を越えない。誰にでも親しげでありながら決してすべてを見せることはなく、どこか儚げで掴みどころのない雰囲気を纏っている。
幼少期は現在からは想像しづらいほど泣き虫で臆病。学生の頃は友人こそいたものの、自ら積極的に輪の中へ入っていくタイプではなく、友人たちの楽しそうな声を聞きながら、少し離れた場所で本を読んでいるような子供だった。賑やかな場所を嫌っていたわけではなく、人の気配を感じながら自分の好きなことをして過ごすことを好んでいた。
『タンザナイト』という名は、生まれたばかりの頃の瞳に由来する。当時の瞳は宝石のような美しいタンザナイトブルーに輝いており、成長してその色が変わっても、彼が生まれ持った美しい色を忘れないようにとの想いから名付けられた。
ハロン家
ガラル地方ブラッシー領を治めるハロン家の次男として生まれ、祖父、両親、兄アズライトに囲まれて育つ。
元領主の祖父は厳格な人物ではあったものの、その奥には確かな優しさがあり、兄弟にとって尊敬する存在の一人だった。
領主である両親は考古学にも精通しており、屋敷には歴史や遺跡、古代文化にまつわる書物が数多く収められていた。タンザナイト自身も幼い頃からそれらに親しみ、歴史や昔話への興味を深めていった。
病弱で床に臥せることの多かった兄アズライトを慕っており、ジェットとの冒険譚や面白かった話を持ち帰って聞かせたり、父の本をこっそり持ち出しては、二人でパズルや難問を読み解いて遊んでいた。
幼馴染のジェットとは幼少期から共に過ごしている。泣き虫で臆病だったタンザナイトは、やんちゃな彼に振り回されることが多かったものの、その傍を居心地よく感じていた。家族以外では数少ない素直に頼ることのできる相手であり、自分の好きな歴史や昔話についても進んで共有していた。
旅
人の営みや、その土地に根付いた歴史・文化に触れることを好む。両親の影響を受け、幼い頃から歴史や昔話への関心が強く、旅先でも土地に残る伝承や、人々から語り継がれてきた物語には自然と惹かれていく。
また、人々が行き交う街の雑踏や、誰かの日常を感じられる場所を好んでいる。自身がその輪の中心にいることを望んでいるわけではなく、少し離れた場所からでも、人が笑い、語らい、それぞれの生活を送っていることに安らぎを覚える。
長い旅路が決して穏やかなものではなかったとしても、人との関わりを嫌うことはなかった。むしろ誰かと出会い、その土地に生きる人々の営みに触れられることこそが、彼にとって旅の中で得られる喜びの一つなのかもしれない。
自宅内人間関係(事件前)